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【新刊絵本/プレゼント】落語絵本の草分け、川端誠の新版『みょうが宿』発売!

  • ロクリン社
  • 10月28日
  • 読了時間: 3分

「こびとづかん」シリーズで知られる児童書の出版社、株式会社ロクリン社は『みょうが宿』(作・川端誠)を2025年10月27日(月)に発行発売いたしました。

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落語絵本とは?


「落語絵本(らくごえほん)」とは、日本の古典落語を題材にした絵本のことを指します。子どもにもわかりやすく、落語の「語り口」や「間」、登場人物の丁々発止といった話芸の要素を、絵本の文や絵で表現しています。「落語絵本」というジャンルは、本作の作者、川端誠氏の『ばけものつかい』(1994年クレヨンハウス刊)に端を発し、その後シリーズ化され、スタイルや呼び方が定着しました。


「落語絵本」は「ことばのリズムや間を学ぶ」「江戸文化・生活・人情にふれる」「笑いを通じたコミュニケーション力を育む」など、娯楽と学びの両面を持つ作品として、親子での読み聞かせに最適と言われ、落語好きだけでなく、図書館や教育現場の定番絵本シリーズとなっています。


爽快なオチにすっきり! 『みょうが宿』あらすじ


みょうがを食べると物忘れをするという言い伝えを利用して、お客のものをとってしまおうと悪巧みをする宿屋の夫婦。宿屋を訪れた旅の商人にみょうが料理を振る舞い、商人が宿屋を後にした部屋から金目のものを探します。商人が忘れていったものとは...?


(※スライドで数ページ試し読みいただけます)


続きはぜひ本書でお楽しみください!




書誌情報

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みょうが宿

作 川端 誠

ISBN 978-4-86761-040-4

定価 本体1,700円+税

判型 A4上

頁数 24

発行日 2025/10/27













作者 川端誠より

 この噺は中学生のとき、テレビで「演り手のなくなった噺」というような番組で、金原亭馬生師が演じたのを聞いたもので、後にも先にもその一回きりしか聞いたことのない噺です。内容はまったく覚えていませんが、オチだけははっきりと覚えていました。

その後、本当に演り手がなくなったのかどうか。一度も聞いたことはありませんが、落語絵本を作るようになって、聞いていないのが幸いしたか、これは聞くよりも視覚的に茗荷づくしの絵を並べたらさぞ面白かろうと思い作りました。

 貧乏な宿というよりは、裕福な宿ということにして、ふんだんに設備投資をして馬鹿ばかしくも徹底した「みょうが宿」造りをしたようにしましたが。貧乏な人とは、欲望に歯止めが利かなくなった人だそうで、この噺は欲張ると馬鹿をみるよというオチが全てで、それで覚えていたのでしょう。

川端 誠(本書 あとがきより)



著者プロフィール

川端 誠 (カワバタ マコト)

1952年、新潟県上越市生まれ。1982年デビュー作『鳥の島』で第5回絵本にっぽん賞を受賞。主な作品に『森の木』『ぴかぴかぶつん』「お化け」シリーズ(いずれもBL出版)、「果物」シリーズ(文化出版局)など。1994年に発表した「落語絵本」シリーズ(クレヨンハウス)でも大きな反響を呼び、「落語絵本」の草分けとして人気を博している。その他の落語絵本に『井戸の茶わん』(ロクリン社)、『てんしき』『ごんべえだぬき』(いずれもKADOKAWA)がある。また近著の創作絵本に『ピージョのごちそう祭り』(偕成社)がある。



補足:新版『みょうが宿』について

本書『みょうが宿』は2012年にクレヨンハウスより刊行された『みょうがやど』(川端誠)の完全新版となります。全画面が新たに描き直されており、川端氏のこだわりにより、文章やレイアウトも読みやすく修正がなされています。登場人物の着物や、あちこちに散りばめられた「みょうが」アイテムなど、細部にいたるまで見応え・読み応え十分です。



■絵本『みょうが宿』レビュアー募集キャンペーン


絵本『すてきなひみつ』の刊行を記念して、抽選で2名の絵本レビュアーの方へ本作をプレゼントいたします。読んでみたい!と思って下さった方、ぜひぜひご応募の上、当選後には、ご自身のSNSやブログなどにて、本書をご紹介いただけましたら幸いです。


募集期間:2025年10月28日(火)〜11月3日(月・祝)

当選された方へは11月中に絵本『みょうが宿』をお送りいたします。


応募と詳細はこちら

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